事前調査の前に把握しておきたいアスベストの種類

アスベストは石綿とも呼ばれる鉱石の一種、建築物の解体工事や改修工事を行うとき事前調査を行い使用の有無について調べなければなりません。また、調査結果で使用されていないことが分かった場合でも報告する義務付けが行われているなど注意が必要です。調査を行う場合は、設計図書や現地での目視調査などで使用の有無を確認することになりますが、アスベストにはいろいろな種類があり、製品および目的により分類されています。数十年前までは、アスベストは1種類のみでしたが、現在では複数が発見されており、知識として得ておくことをおすすめします。

カナダで生産が行われているクリソタイル(白石綿や温石綿)は、全世界で生産および使用されている石綿の約9割を占めます。クロシドライト(青石綿)は、主に吹き付け材やセメント高圧管などで使用されており、毒性が非常に高い石綿です。アモサイト(茶石綿)は角閃石綿の一種で、断熱保温材で使います。アンソフィライト石綿は、熊本県の鉱山で採取されていましたが2004年以降は生産および使用が禁止されました。

トレモライト石綿は、主に吹き付け材として使用され、タルク(滑石)や蛭石などの不純物に含まれます。アクチノライト石綿も角閃石綿の一種、タルクや蛭石などの不純物として含まれるものです。なお、アスベストはこれら6種類が確認されていますが、アンソフィライト・トレモライト・アクチノライトについては、2004年から生産および使用が禁止されています。

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