アスベストの検査はなぜ必要なのか?

アスベストと聞くと懐かしい言葉だと思う人も多いでしょう。石綿とも呼ばれ、かつては建築資材のダイヤモンドとも言われるほど重宝されましたが、発がん性が発覚して社会問題となりました。最近は聞かなくなった建材ですが、実はこの問題は終わっていません。日本では禁止となってから久しく使われてはいませんが、すでに建造されたものが残っています。

この素材が使用されるようになったのは1956年頃だと言います。禁止されるのは2006年です。50年以上使われてきたことが分かります。建物が耐久年数を迎えると取り壊しとなりますが、このときに飛散する可能性があります。

そのためアスベスト検査は必要です。さて一口にアスベストといっても、6種類あります。まずは検査によってどの種類のものが使われているのか調べます。吹付け材はロックウールにセメントを含んだもので、ここに含まれていることが多いです。

保湿剤は配管やボイラーによく使用されますが、ここにも石綿含有保温材が入っています。建材には成形板がありますが、ここにも石綿は使われており、外壁や内壁に使用される仕上げのと座や下地にも見つかることがあります。このようにアスベストは非常に使い勝手がいい建材でしたので、あらゆるところの検査が必要です。作業員の安全のためにも検査が義務付けられることが決定しており、これからは「建築物石綿含有建材調査者資格」という専門資格のニーズも高まるでしょう。

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