アスベストの検査について

約30年ほど前に建物や保温材の原料によく使われていた物質に、アスベストがあります。アスベストの特徴は、断熱性と耐熱性に優れているため、建物の壁や蒸気配管などの保温材としてよく使われていました。当初は人体に影響がないと思われていましたが、研究が進むにつれて呼吸で空気と一緒に体内に取り込まれると肺の中に蓄積し、肺を傷つける事が研究によって明らかになりました。このためアスベストは現在では生産が禁止されており、これ以上の被害は抑制されていますが、問題は既に使用されている分の撤去です。

どこで使用されているか明らかな場合は問題ありませんが、使用しているか判然としない場合は、撤去の前に検査が必要です。また検査でアスベストが含まれている事が判明した場合は、取り外し工事の時に吸い込まないよう、特殊な工法で撤去します。アスベストの含有検査は、専門の検査会社に依頼すると良いでしょう。専門のスタッフが来場し、対象物から分析に必要な量をサンプリングしてくれます。

料金は会社によって異なりますが、おおよそ1検体で10万円前後です。結果が判明するまで10日間程度かかるため、早く結果が知りたい場合は、電話などで確認して下さい。万一含有していることがわかったら、経験豊富な解体業者か保温工事の会社へ相談することが重要です。ブローバック工法という、直接触れずに保温材などを取り外すことになりますので実績のある会社に発注しましょう。

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